2011/08/24

GLIDE R3 versus RADAC RD6





RD6の方が速いです。
28Cタイヤのために走行抵抗が小さい。
気持ちがいいのでなんとなくとばしてしまいます。
一方、R3は35C。
RD6よりも1割がた遅いです。
振動や衝撃が緩和されるのはいいのですが、鈍な印象があり、平均速度を上げると疲れます。

さてどちらがいいのか。
素直に言えば速い自転車の方が気持ちがいいのは確かですが、気持ちよくとばせる場所がない。
そうなると話が複雑になってくる。

とばせる場所、オートバイの場合にはこれが一番の問題だった。
公道では無理がある。
速いオートバイはフラストレーションがたまるのです。
パンチのある回転域で楽しめない。
前傾姿勢が無意味に思える。
結局、普通のスピードでも楽しめるオートバイに目がいくようになる。

自転車でも同じ問題に行き当たるとは思わなかった。
サイクリングロードを暴走といえるようなスピードで走るのは気が引ける。
しかし簡単に40km/hがでてしまうような自転車はスピードをださないと面白くないのも事実。

2輪車の場合、前輪荷重で車体の性格が変わってしまう。
前輪荷重が大きい場合、直進安定性に優れた特性となる。
この荷重は、自転車ならドロップハンドルや低めのフラットバーによる前傾姿勢で、オートバイなら前傾姿勢とエンジン位置の前進でまかなう。

この前傾姿勢、物理的な作用だけでなく精神的な影響をももたらす。
ステアリングの手ごたえが重くガッチリしたものになる。
そして獲物を捕らえるために身構えたような姿勢。
すると攻撃的な気分になってしまうのです。

ロードバイクの攻撃的な気分。
これが速い走りにつながる。
これを我慢すれば当然面白くない。
う~む。






自転車に何を期待しているのかということなのでしょう。
レース(勝負)するのか、楽しむだけなのか。
このあたりをまず分けて考えないと。

レースなら結論は至極簡単。
ともかく最速のマシンを手に入れてひたすらトレーニングするだけ。

一方、楽しむということになると、これはそう簡単に割り切れない。
楽しみ方は人それぞれだから、それぞれの楽しみ方のポリシーのようなものを持っていないと。
これは簡単そうに思えるが実はなかなか難しいです。